麗の人生是一方通行

麗のブログ。

日々の様々なことを綴ります。写真とSnowManが好き。

461個のおべんとうを観て。

映画『461個のおべんとう』公式サイト

井ノ原快彦&道枝駿佑主演 「461個のおべんとう」を観てきました。

ネタバレ含む感想を書いていきたいと思います。

 

 

毎日お弁当を作るということ。

本作ではシングルファーザーである鈴本一樹(井ノ原快彦)が高校生になった息子(道枝駿佑)に毎日お弁当を作ると約束し、約束通り卒業するまで毎日お弁当を作り続けるというストーリー。

 

 

母親が毎朝弁当を作って子どもに持たせる。日本ではよくあることで、どこか “当たり前” と感じてしまう人も少なくないだろう。

私も高校の時から毎朝母親に弁当を作ってもらっているが、私自身料理が苦手で全く作らないこともあり、ただ漠然と「大変だろうな」としか思えていなかった。しかも我が家もシングルマザーであるからとんだ親不孝だ。

 

 

この映画を観て、素直に親に感謝しようと思ったと同時に、どんなに上手くいかない時でも弁当は親子のコミュニケーションにもなるのだと思った。

 

そして家事は女、仕事は男という昔の考えはもう捨てるべき。もう今の時代はこんな固定観念は時代遅れと言われているが、前述の通り、未だに「母親と弁当」の繋がりが強いと感じる。

少し前に母と娘の弁当物語が映画化され、それも観たことがあるが、そんな意味でもこの作品は「新たな親子の弁当ストーリー」を実感できると思う。

 

 

 

イノッチの料理と父親役

本作の調理シーンはイノッチ本人が実際に作っているとのこと。

料理ができるということは知っていたけれど、いざ見てみると思っていた以上に上手で驚き。

手際も良いし、たまに出る荒っぽさも男らしくて良い。

フライパンにひかれた油の跳ねる音が今でも思い出される。

 

そしてイノッチ演じる父親は、本当に優しい人だと感じた。

イノッチ自身が父親であることもあり、父親役ってどんな感じになるのだろうと興味があったのだが、本作品の父親はラフでいつもニコニコしていてどこか抜けている。息子の学業に対して楽観的な点はさすがにどうかと思ってしまう部分もあったが、何があっても毎日あんなに素敵なお弁当を作ってくれる父親がいるんだな…としみじみ。

イノッチはそんな優しい父親を持ち前の演技力でこなしていた。

 

そう。この作品は実話を元にしている。

 

そしてこの父親はバンドマンのため、劇中に何度も歌唱シーンが出てくる。

これまたアイドル井ノ原快彦の見せどころ。やっぱりV6は歌が上手いね。そしてギターも格好良いね。じっくり聴くことができた。

同じバンドメンバー役のKREVAも格好良かったなぁ。一曲目の歌がお気に入り。

 

 

息子役のみっちー

今や片親の子どもは多いけれど、父子家庭でも母子家庭でも、親の存在は大きいし子どもは親を1番見ている。気付いたら背も抜かれるし、喧嘩をしたら鋭い所を突いてくる。

親はいつまでも親だから、いつになっても子どもは子どもだと思っている。間違いではないけれど、ずっと変わらないと思ってはいけない。

 

この映画を通して、息子役であるみっちーの成長をも感じられた。

 

入所した頃や「母になる」というドラマに出ていた頃を思い出す。

あんなに小さくて可愛かったのに今じゃ高身長イケメンだね…相変わらず顔が良かったよ。

 

彼女(森七菜)と手を繋ぐシーンはキュンキュンしたし涙を流すシーンではつい私も泣いてしまった。

みっちーの演技力はよく話題になるけれど、個人的には表情を作るのが上手いなぁと感じる。

 

そして最後のEDよ。

全国民が聴いて欲しい。

イノッチとみっちーのデュエット。

イノッチの低音とみっちーの高音が上手く重なっていて本当に素敵な歌だった。

これこそ音楽番組で大々的に披露するべきだよ!!!!ねえ!!!!全テレビ局の方聞いてます!?!?是非お願いしますよ!!!!

 

若林時英演じるみっちーの友人役が良い奴過ぎて、不憫だけどこういう明るいキャラクターってクラスに一人はいるよね…ドラマには欠かせないよね…幸せになってくれ…と密かに恋心を抱いたのだが、そんなこともEDの破壊力によって忘れ去られていた。ごめんね時英。

 

EDはライブのようにエンドロールが終わるまでずっと2人が歌う映像が流れる。撮影の終盤なのかイノッチとの関係に慣れて心からの笑顔を見せる道枝くんが見れます。気付けば私も笑顔になっていた。良い経験をしたねみっちー。もっと大きくなるんだろうなぁ(親目線)

 

 

おわりに

お弁当を作る上で気をつけることや工夫の仕方など勉強になることも知れる一方で、親子の難しさや友達との関わり方など学ぶこともありました。

 

改めて親って凄いんだなぁと。

何があっても親子は親子。

こんな日常を描く映画もたまには良いよね。